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Terminator Ⅱ

世界を救うのに理屈は要らない。

覇王 Mattei の Legio による Venezia Sci-Fi 奇譚。大企業 Tubular は汚染された Venezia を浄化すべく地下で極秘研究を行ったが、実験に失敗。人間を怪物化する細菌を蔓延させてしまう。証拠隠滅のため Terminator が派遣された。海軍の精鋭 Mega Force 部隊も地下に潜る。果たして水の都は、その美しさを取り戻すことが出来るのか… Just do it. これが Matteism だ!

Terminator Ⅱ

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  • Regia: Bruno Mattei
  • Soggetto: Claudio Fragasso
  • Fotografia: Richard Grassetti
  • Musica: Carlo Maria Cordio
  • Produttore: Franco Gaudenzi
  • Interpreti
    Haven Tyler … Sara Drumbull
    Dominica Coulson … Samantha Raphelson
    Christopher Ahrens … Samuel Fuller
    Geretta Geretta … Koster
    Clive Riche … Drake
  • Anno / Durata: 1989 / 90 minuti
  • Produzione: Flora Film
  • Paese di: Italia, Filippine
  • Titolo
    Inglese: Shocking Dark
    邦題:エイリアンネーター

後半からは緊迫感溢れる劇伴と演出で勢いを加速!

Il maestro Bruno Mattei
Il conquistatore Bruno Mattei

Wikipedia の情報を見ると、撮影は Italia ではなく Pilipinas で行われたとも考えられる。Venezia が舞台となっているが、全編に渡り地下での撮影なので美しい街並みは一切映らない。さらに、前半は音楽がまったくかからず、延々と暗闇を進むので眠くなる。しかし、15分おき程度で「はっ!」とする事件が勃発。Quit ギリギリの瀬戸際で視聴者をひっぱり続ける「際どい演出」が堪らない。これも Matteism だ。劇伴は Anno 2020 – I gladiatori del futuroAenigma の Carlo Maria Cordio 後半からは緊迫感溢れる、熱い劇伴がガンガン流れ Tension がじわじわと上昇。製作陣は Mattei & Fragasso feat. Grassetti with Gaudenzi = Mattei Team だ。

役者と言えるのは Koster を演じた Geretta Geretta くらいだろうか。主役 Sara を演じている Haven Tyler と Samantha 役の Dominica Coulson の出演は本作のみなので、製作関係者の親族かも知れない。Dominica Coulson は目を見張る美少女であり、演技もしっかりとしている。Mega Force は演技力に難があったので全滅したのだろう。

I personaggi

  • Samantha

    Terminator Ⅱ - Samantha

    怪物を生み出した Raphelson 博士の娘。Tubular Corporation の裏の顔を知っている。怪物から逃げ惑っていたところを Mega Force に保護される。美少女だが、最終局面の直前でラジコン少年に微笑んだのみで、終始泣き叫んでいる。台詞もほとんど "Sara!" しかない。

  • Samuel Fuller

    Terminator Ⅱ - Samuel Fuller

    その正体は、実験の証拠隠滅のため Tubular Corporation から派遣された Terminator である。Mega Force に同行し施設内の怪物駆除に協力する。しかし Mega Force は Samantha と出会い真実を知ってしまった。その為、その場に居るすべての人間の Termination を開始する。

  • Creature

    Terminator Ⅱ - Creature

    Raphelson 博士の遺伝子研究の成果物。分子生物学Cybernetics 加えた独自技術によって開発された「細菌」が人間の体内に入ると DNA 構造が書き換えられ怪物へと変体する。細菌は空気感染すると言われたが、接触感染しなければ問題ないようだ。

  • Sara

    Terminator Ⅱ – Sara

    Venezia の地下水調査のため Mega Force に同行する科学者。Shutter を開くべき状況で Close ボタンを連打『開かない!』と絶叫。Time machine の解除ボタンも無闇に乱打する。「ボタンを適当に押す」癖があるが、その変な癖を活かして Venezia の歴史を変えた奇跡の英雄。

  • Mega Force

    Terminator Ⅱ - Mega Force

    WTF, Bastard, Greaseball などの単語を連発する彼らには、品というものがまったくない。おまけに緊急事態においてなお、李小龍の物真似を止めない隊員がいる。隊長は平然と Power harassment を行う前時代的な男だ。これでは全滅も已む無しか。

  • Drake

    Terminator Ⅱ - Drake

    Raphelson 博士の助手。実験の失敗から生まれた、おぞましい怪物を見て発狂してしまったようだ。Price 隊員を攫って姿を消してしまうが、その後の顛末は『Drake を銃殺した』で片付けられた。恐らく、まだ生きている。超音波のような奇声を発する能力を持つが、この特殊能力をどうやって身に付けたのかは謎である。

Terminator Ⅱ 考察

本作の根幹設定は非常に練られており、伏線もきっちりと回収される。筋の通った脚本の完成度は高い。しかし、幾つかの疑問が残される作品だ。

なぜ適当にボタンを押したら Time machine の扉が開いたのか?

それは誤解である。もう一度作品を良く見て欲しい。適当にボタンを乱打する Sara を Samantha は必死で止めている。絶叫している。なぜなら Samantha は扉を開く Code を知っているからだ。

Tubular は「株主優待」のため Time Machine を開発していたのだろう。Raphelson 博士が株主でなかったとしても、科学的探究心から Time machine に Access した経験はあるはずだ。娘の Samantha が Code を知っていてもおかしくない。

これが Sara では無理でも Samantha なら扉を開くことが出来た理由である。Sara は余計なことをして、出しゃばったのである。

Terminator Ⅱ – Finish
完璧過ぎた故に「人間の自然な反応」で咄嗟に Controler を受け取ってしまう…機械野郎の皮肉な最期

Sara は以前も Shutter を開けようとして Close ボタンを連打した前科がある。しかし、このボタンを適当に押す癖が Venezia を救う結果になるとは、誰が予想したであろうか?

Sara は Time machine の Controler のボタンを適当に乱打して Fuller に投げ付けた。Fuller こと Terminator は「人間の自然な反応」で Controler を受け取り、異次元の狭間へと転送されたのだ…完璧過ぎた故の、機械野郎の皮肉な最期である。

Sara のボタン連打は、すべて最終局面への伏線だったのだ。科学者ながら Sara は Logical ではない、むしろ衝動的である。それは即ち「世界を救うのに理屈は要らない」ということである。Just do it. これこそ Matteism である!

2という数字に隠された秘密:Terminator & 2

本作の原題は Terminator Ⅱ である。僕は重大な秘密に気がついた。題名の2は「続編」を意味しているのではない。「数字の2に関連する出来事」を示唆していたのだ。つまり、ひと続きの題名ではなく "Terminator & 2" なのである。

  • Sara と Samantha は「2度」密室に閉じ込められた。
  • Fuller は「2回」電撃を受けて痺れた。
  • Time machine も「2台」あった。

Drake は、なぜ人間を襲うのか?なぜ、奇声を発する特殊能力を持っているのか?なぜなら、こいつも Terminator だからだ。Terminator も「2機」存在したのである…これは、やや飛躍した考えかも知れないが、ともかく、本作において「2」が重要な数字だということは、終局直前のラジコンで暗示される。

Terminator Ⅱ – RC Car
ラジコンに暗示された2という数字

細菌は何を目的に開発されたのか?

人間を怪物へと変えてしまう恐怖の細菌。Raphelson 博士は、なぜこんなものを生み出したのか?恐らく Venezia の「水の浄化」のためである。だが、実験は失敗に終わり、怪物が生まれてしまった。

Fuller はなぜ Mega Force に協力的なのか?

これは物語をきちんと追えば説明が出来る。Fuller は、そもそも「実験の証拠隠滅」のため Tubular Corporation から派遣された。怪物駆除さえ出来ればそれで良い。Mega Force は、この実験が Tubular によって企画されたものだとは認識していない。故に Fuller からすれば Mega Force なぞ自分の任務の下働きみたいなものなのだ。Fuller が同行したのは、不測の事態に備え、彼らを監視するためだろう。そして、不測の事態が起こった。Samantha だ。彼らは Tubular の真の姿を知ってしまったのだ。こうなると連中を Terminate するしかないのである。

なぜ Fuller は Sara と Samantha にだけ逃げる猶予を与えたのか?

映画を面白くするため。

ペドロ・マハチカラの Trivia Ⅱ

Fragasso 夫妻が脚本を書いているのであろうが Sacchetti 夫妻と全てが対称的なのは興味深い。Fragasso 夫妻と Sacchetti 夫妻で、同じ脚本の書き比べてをしてみて欲しかった!フィリピンは爆発シーンの許可がとりやすい、エキストラを安価で大勢集められる点で優れているらしい。前年の Zombi 3 でも爆発シーンなどが多く含まれたいたので、本作においても、その事情は変わらないのだろう。出演者の Clive Riche は Suspiria の3作目 La terza madre で、猿を連れた奇怪な殺し屋を演じた俳優だ。

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