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Xubuntu 12.04 Review

リリース当日に即更新。

Eee PC 1015PD にて Ubuntu 11.10 を愛用していた僕は Ubuntu 12.04 を非常に楽しみにしていた。Upgrade ではなく、各種ファイルの Backup をした後に Fresh Install した。Rolling じゃない系は、やっぱ Fresh Install が安全。手間だがこれが一番すっきりするのだ。

Eee PC 1015PD なんぞでは Ubuntu 12.04 を活用できぬ!

しかし!いざ起動してみると…重い。これが凄まじく重い。1015PD なんていう Ultra の形容詞もない、無印かつ Legacy な Netbook では、もはや Ubuntu 12.04 を楽しめなかった。

Eee PC 1015PD Spec

  • CPU: Atom N455 1.66GHz
  • Chipset: NM10 Express
  • GPU: Intel GMA 3150
  • Memory: DDR3-667 (PC3-5300) 2GB
  • HDD: SATA 3.0 Gbps 250GB ※価格から推測すると恐らく 5400RPM
  1. Eee PC 1015PD Specification: ASUS – Eee- ASUS Eee PC 1015PD
  2. Ubuntu System Requirements: Installation/SystemRequirements – Community Ubuntu Documentation

きちんと Ubutnu のシステム要件を見てみれば CPU と GPU は確実にアウト!以前の 11.10 が「そこそこ普通に」動いてた、それだけで充分凄かったわけだ。これじゃ Unity 諦めも当然だな。がっくり…

無駄な悪あがきもしているのだが

しょぼいなりにもメモリは上限の 2GB まで補強しているが、所詮は付け焼刃。Unity 2D も当然試したが、さしたる変化はなし。なんとか動くという程度で、肝心の HUD を試す余裕もないほど動作が苦しい。Nautilus なんて起動するまで一瞬の沈黙、また沈黙…待ってるこちらの息が詰まってきて「…ぐはーっ!」となる。致し方なく、馴染みの Xfce 環境をインストールして様子を見ることに。

Xubuntu ならしゃきっとするぜ!1015PD

Xubuntu 12.04 (Xfce 4.8) sur Eee PC 1015PD
Xubuntu 12.04 (Xfce 4.8) sur Eee PC 1015PD

Xubuntu 12.04 もう、段違いに快適動作。やっぱ、このスペックなら Xfce が妥当。もはや HUD は Gentoo の VirtualBox で楽しむしかない。ということで、未練は綺麗サッパリ捨て…ざるを得ないね。気持ちと一緒に Xubuntu に切り替え!楽しみだった HUD と Unity が使えないのは激しく残念だけど、こういう形で Xfce との付き合いが続くのも悪かない。と前向きに納得。

Xubuntu 12.04:多数の独自機能を持つ高機能 Xfce

快適動作。低スペックマシンで、手間なく日常利用したいなら Xubuntu はかなり良い選択。特にヘビーユースを強いることのない Netbook なんかには最適だ。Xubuntu はまさに軽量版 Ubuntu といった趣きで Ubuntu 本家の Indicator Applet も利用可能。いわゆる MeMenu 的な使い勝手にも不満がない。

  • マウス設定に TouchPad 項目追加(本家と同じ機能)
  • Fn キーによる画面明るさ調整の OSD 表示
  • 外部ディスプレイ切り替えのポップアップメニュー化
  • 規定ショートカットの拡充
  • Xfce4-mixer を廃止(恐らく独自改良版の Pavuctrl で対応)

Xubuntu は原典の Xfce に独自改良を加え、使い勝手を大きく向上させている。他の Distro で Xfce 環境を利用しているユーザーにも参考になる部分が多いのだ。僕が Gentoo/Xfce だった頃(現在は Gentoo/KDE)は VirtualBox に導入しており、よく参照していた。

Laptop 系に対する大幅な機能拡充

TouchPad 設定が追加されたことで、本家同様に「誤タップ防止」が出来るようになり Laptop 系での実用性が格段に増している。Laptop 系では必須となるバッテリ関係の Daemons も完備、音声ボリュームの OSD も相変わらず綺麗だ。そして、今回の 12.04 から Fn キーによる画面の明るさ調整が OSD で表示されるようになった。さらにプリインストールされている Shortcuts が大幅充実 Meta+1 などに本家同様にブラウザやメーラが割り当てられている。これで本家 Ubuntu とほぼ同等。完成度は2011年より圧倒的に磨きがかかっている印象だ。これなら充分にメインを張れる。

外部ディスプレイと Lid を閉じた時の対処

ひとつ気になるのは、外部ディスプレイを接続している際の Lid を閉じた時の動作。Ubuntu では外部ディスプレイに表示を切り替えた場合、本体の Lid は閉じることが可能。しかし Xubuntu では、バッテリ設定に従って、そのままサスペンドしてしまう。つまり、外部ディスプレイ接続をしていて Lid を閉じたい時は、前もってサスペンドの設定を解除する必要がある。手動なのだ。バッテリのプロファイルがないので、逐一手動でやるしかない。

本家同様に Aero Snap も当然可能だが非推奨

Xfce でも Compiz を利用すれば Aero Snap は可能だ。僕は Phoenom II 955 X4 の頃にデスクトップ (Gentoo/Xfce) で利用していたが Eee PC 1015PD クラスの低スペックマシンでは Compiz 自体が非推奨。せっかく順調に動くので欲張らない方がいい。

Greybird, Bluebird テーマと Terminal ウィンドウのリサイズ問題

Greybird, Bluebird テーマには致命的な問題がある。マウスでウィンドウのリサイズをする際に、右下に現れる「ハンドル」部分が極端に小さいのだ。Ubuntu 系ではテーマエンジンの独自改良によって解決しているが、それ以外の Distro では実用性の低いテーマに成り下がってしまう。今回の Xubuntu 12.04 では Terminal に対してのみ、この問題が存在する。利用頻度が最も高いツールなので、そのストレスは甚大だ。これを解消する最も手軽な方法は Gnome Terminal を使うこと。Xfce Terminal にこだわる理由はまるでないしね。

最新版 Xfce 4.10 情報

Xubuntu 12.04 は Xfce 4.8 の改良版だが、公式 Xfce では満を持して 4.10 がリリースされた。詳しくは Xfce 4.10 ツアーを参照。Xubuntu 同様、マウス設定に TouchPad の項目が追加されたことで Gentoo, Arch など他の Distro でも Laptop 系にて Xfce をバリバリ活用出来る。さらに待望だった MIME エディタの搭載によって、複数にまたがる面倒なテキスト編集の手間も解消。Unity, Gnome 3 の Paradigm Shift によって偶発的に拡大した Xfce ユーザー規模、その効果がじわじわ出てきた。常に「ユーザー主体」で実用的に進化していく Xfce の開発姿勢は素敵だ!

Xfce 環境の Opera における日本語入力

Gnome, Xfce 環境で Opera を動作させる場合、ただインストールしただけでは IM が動作しない。/usr/bin/opera への追記が必須となる。なお、具体的にどのバージョン以降からか?までは注意して見ていなかったが 2012年に入ってから KDE 環境においては Opera をインストールするだけで日本語が打てるようになった。

/usr/bin/opera への追記

自分の記事:Setting Opera on Gentoo で、確か以前まではログアウトだけで適用された気がするのだが、今回は再起動するまで駄目だった。これが今回のハマリポイント。まぁ、日本語さえ打てれば Opera は完璧。バイナリ配布 Distro なら Opera 以外を選ぶ理由なぞない。とりわけ 1015PD なんていう低スペックマシンだと、他のブラウザとの速度差が如実に出る。

Linux 版 Opera では検索予想候補で落ちる

最近やっと知った真実。検索窓で日本語を打つと Opera が「頻繁に」落ちるのは、日本の Linux ユーザーなら周知だろう。この問題発生には確定条件があった。「検索予想候補」が表示される検索エンジンを使うと確定で落ちる。

参照:検索窓で日本語入力をするとOperaが落ちる – パソコン向け Opera 関連 – 日本語
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