Heijastin

La fille de Dracula

Dracula の娘。

Britt Nichols 主演、僕の Fetish 的存在 Anne Libert が華を添える、魅惑の Dracula 映画。本作に対する監督自身の言葉は『Peeping Tom な映画。』物語は Dracula が入浴中の犠牲者を物陰からのぞく場面から始まる。その後、彼女は血を抜かれた死体として発見されるのだ。

La fille de Dracula
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  • Réalisation / Scénario: Jesús Franco
  • Photographie: José Climent
  • Musique: Daniel White
  • Producteur
    Robert de Nesle
    Victor Costa
  • Distribution
    Britt Nichols … Luisa Karlstein
    Anne Libert … Karine
    Alberto Dalbés … L’inspecteur Ptuschko
    Howard Vernon … Le comte Dracula
    Daniel White … Le comte Max Karlstein
    Jesús Franco … Cyril Jefferson(誰だよ、それ!)
  • Anée / Durée: 1972 / 82 minutes
  • Production
    Paris: CFFP
    Lisbon: Interfilme

寝たきりの Dracula

Jesús Franco
Jesús Franco

Dracula 役は Howard Vernon である。Dracula prisonnier de Frankenstein と同時期、同撮影地、ほぼ同俳優陣で撮られた作品ゆえに、それも当然だ。実際、作品としても「おまけ」的要素が強く、一本の映画としての充実度は、この時期の「神作品」では低い部類に入る。

しかしながら、世界観はいつもの Jesús Franco であり、居心地の良い映画であることは言わずともがな。中盤の「もたつき」を差し引いても信者なら楽しめる。

Howard Vernon の扱いは、どうにも投げやりだ。Dracula は、冒頭から結末まで「寝たきりで一歩も動かずに殺される」のである。杭を打ち込まれた場所が「額のど真ん中」であったことが、せめてもの救いか…

また、杭を打ち込んだ人物が Britt Nichols という美女であったことも Howard Vernon の印象を保つのにかろうじて役立った。さもなくば、果たして Howard Vernon の出演理由が何処にあったのか理解し難いのは事実だ…

Britt Nichols et Anne Libert

La fille de Dracula - Britt Nichols et Anne Libert
La précieuse photo retrouvée dans Movies 2000 à Paris.

Paris Movies 2000 で発見した写真、貴重かつ生々しいもの。Anne Libert にピンを合わせて欲しかった…

神の世界

この La fille de Dracula は、あまり中身は引き締まっていないのだが、妙に気になる作品である。Jesús Franco 監督独自の色味 Psychedelic 感溢れる Druggy な世界はやはり、現実とはかけ離れた無限を描き出す。

社会との断絶を、ややもすれば生み出してしまう70年代の「神の世界」深入りは危険だ。過度の飲酒者、Chemical、大麻などの愛好者に「神」の信者が多いという事実も付記すべきだろう。

なぜ Jesús Franco 監督が好きか…

それは理屈では説明の付けようがない。確かに純粋な映画ファンには拒否反応が出て当然だと思う。馬鹿にする人も多いだろう。だが、これだけの世界観を形にできるのか?ただ上辺の Scandalous な部分、金のかかっていない部分のみをおおっぴらに馬鹿にする、したり顔の連中は多い。

僕はいわゆる「映画」は退屈で見ることが出来ない。好きでもない人物の人生観を押し付けられても、僕には僕の人生観があるのだから邪魔臭いだけだ。僕は、監督が創造する世界の内に「他者を融合させ得る空間」を持ち合わせた作品が好きだ。

完成され過ぎたものは好きじゃない。「僕が遊べる空間」のないものは嫌いだ。金なんかどうでもいい。技術や知識で映画を見るからつまらなくなる。そんな分析は自分で映画を撮ってからするものだ。

余りにも感性の鋭い女優選びと色味、超現実としか言えない Scenario… いつか必ず Jesús Franco を芸術映画監督のひとりとして見直す輩が出てくるだろう。その時は大いに喜びたい。

同時に、そうした評価がすでに、僅かではあるが Europe, US の一部でされ始めていることを知ってもらいたい。神の信者たちよ、偏見なんて気にしなくて良くなる日も近いぞ!

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