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Ubuntu 12.04 の HUD は進化だ!

12.04 への期待大!

毎度のごとく Gentoo の VirtualBox で Daily Build を試してみたところ、とても便利になったと感じる大きな変更が幾つもあった。僕の EeePC 1015PD がますます楽しくなるな〜と今からワクワクしている。

Ubuntu 12.04 現段階の変更点

Ubuntu 12.04 の HUD は進化だ!
Ubuntu 12.04
  • Unity ランチャー常時表示の ON/OFF が可能
  • Online Account に Windows Live が追加(Evolution, Empathy に対応)
  • Rhythmbox が規定の音楽プレイヤーに復帰(Gtk 3.0 関係の理由だとか)
  • そして目玉となる HUD の実装

HUD (Alpha release)

動画を見て「すげ〜!」と思って試してみたが、まだ動画で紹介されているようなことは、ほとんど出来なかった。VirtualBox だから?というのは関係ない気がする。ブラウザの履歴も辿れないし、何を打ち込んでも Connection Information ばかりが表示される。まだまだ、テストにしても早い段階。ともかく HUD と Ubuntu に対する僕なりの考えを述べる。

Ubuntu 12.04 の HUD は進化だ!
HUD on Ubuntu 12.04

僕は Unity 肯定派

Unity には否定的な意見が多い。僕も完全否定派だったのだが、今は反対に Unity が大好きだ。なぜって Netbook で使うと、これが非常に便利だから。Netbook は本体重量も性能も軽い。シビアな使い勝手を求めるものじゃない。だから Unity のまるでカスタマイズ不能なインターフェイスで良い。壁紙の変更が出来れば充分。むしろ僕には Unity が高級感溢れる「オーダーメイド」製品に思える。プリインストールされていた OS が極度に貧相だったので Unity に載せ替えると「良い製品を手に入れた」という印象はなおさら強い。デスクトップ用途では、アイコンが余りに大きすぎる、フォントサイズも過剰に大きく設定されている、と感じたのだが、実はこの大きさは Netbook の小さい画面に丁度良い。デスクトップ用途では不便でしかない独特の Workspaces 切り替えも、小さな画面では一覧性に優れており、非常に使いやすい。つまり初期状態の Unity はデスクトップ用途をまるで想定してない。そもそも Netbook Edition が母体となっているのだ。それを「OS は常にデスクトップ用途主体」という固定観念のままで使うから否定的になる。

デスクトップ用途に比重を置かなくなったことは正しい

かつて「パソコン」という単語はデスクトップに直結していた。しかし現代では「携帯型デバイス」が、多くの人にとってのパソコンになっている。パソコンではなく Smartphone さえあれば充分という人の方が多いかも知れない。仕事以外で「パソコン的なもの」を用いる機会は SNS で遊んだり、チャットをしたり YouTube を見るくらいが一般的だろう。その程度なら Tablet や Netbook で出来る時代になった。しかも、携帯型デバイスなら場所も取らないし、椅子に縛り付けられることもない。もはや動画編集したり、グラフィックを作ったり、イラストを書いたり、なんてのは少数だ。パソコンユーザーも「能動」から「受動」の時代。特に関心のない人には、パソコンもテレビも大差がないのだと思う。実際 Google TV, Ubuntu TV が始動している。だから一般ユーザーに目を向ける Linux Distribution ならば「普通」にならなくちゃいけない。デスクトップ用途に比重を置かなくなった Ubuntu や Gnome は正しい方向に進んでいる、と僕は思う。普通のユーザーは Linux という名前すら知らないという現状があるとしても。なぜなら Linux を一般ユーザーに広めていくことが最大の目的だからだ。

デスクトップ PC はパワーユーザーしか使わなくなる

会社の事務なんかも Laptop でこなすことが増えているように思う。これからデスクトップ PC は、ますます専門的にしか使われなくなるだろう。OS の新機能も携帯型デバイス向けのものが優先的に開発されるようになる。それが現代の需要だからだ。昨今の Kernel でかなり多くの Laptop 用機能が追加されている。では、そうなった時に、既にそうなんだと思うが、デスクトップでの作業を主体とする「パワーユーザー」はどうしたら良いのか?やっぱり完成度抜群の Ubuntu を使いたいユーザーは多いようだ。だから噴出する Ubuntu への批判。確かにパラダイムの大幅な変更が続いている。12.04 でリリースされる予定の HUD も既に批判が目に付く状況だ。

HUD は素晴らしい!

マウスを使わないキーボード主体のナビゲーション。HUD は確実にビジネス用途の Laptop 系をターゲットデバイスとしている。例えば会社の営業職が使う Laptop を考えてみれば良い。キーボートから一切手を離すことなくメーラーを立ち上げたり、印刷出来るなんて劇的な進化だ。Ubuntu はサーバ管理者向けの Distro ではない。一部の Geek を喜ばすだけのものでもない。市場に並ぶライバルは Microsoft, Apple, Google だ。確かに現段階の HUD は利用者を選ぶ「尖った」機能に思える。しかし、これを実装しようという行動力が素晴らしいとは思わないだろうか。これこそフリーソフトウェアの世界でしか挑戦出来ないことかも知れない。実際のリリースでは HUD + Unity となる様子だが HUD だけのナビゲーションも Latop, Netbook 歴の長いユーザーには歓迎されるだろう。昔と同じ使い方しか出来ない「古い頭」を捨てれば良いだけだ。さらに HUD は僕の夢である「音声」による操作も実現しようとしている!もちろん、音声入力は夜中は絶対に使えないし、ちょっと人には言えないタイトルの動画を見ようとした場合なんかどうしようもない。つまり「遊び」で HUD を利用出来るユーザーとは「夜寝るのが早くて、怪しい動画も見ない。なおかつマウスをほとんど使わずキーボード一本の Geek なやつ」ということになる。そんな奴おるか。やはり HUD は完全ビジネス志向なのだ。

HUD は誰向けなのか?

結論としては、やはり外出の多いビジネスマンなど携帯型デバイスを主体に利用するユーザー。仕事上、僕はデスクトップ PC がないと何も出来ない。それに絶対自作派なので、金さえあれば手に入るマシンなんてどうでも良い。僕が HUD から恩恵を得るのは余暇で Netbook を利用する時だけだ。でも、僕はこの「進化」が気に入った。HUD を支持するし絶対使う。使い慣れたら相当楽しいんじゃないかと想像している。

Kazu Spara in 25 May 2017
Kazu Spara