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Satanik

奇跡の薬の副作用で悪魔へと変貌した美女…

Wikipedia によれば Satanik は1964年12月に発刊されたイタリアの Fumetti(漫画)で Kriminal などと並ぶ当時の人気作。まずは Kriminal が1966年に映画化され、若き Umberto Lenzi が監督。次いで Satanik も映画化の運びとなり、僕らはここに Magda Konopka という絶世の美女を見る事となったのです!

Satanik

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  • Regia: Piero Vivarelli
  • Soggetto: Eduardo Manzanos Brochero
  • Fotografia: Silvano Ippoliti
  • Musica: Manuel Parada
  • Produttore: Eduardo Manzanos Brochero
  • Interpreti
    Magda Konopka … Marnie Bannister / Satanik
    Julio Peña … Inspector Trent
    Umberto Raho … George Van Donen
    Mimma Ippoliti … Stella Dexter
  • Anno / Durata: 1968 / 86 minutti
  • Produzione
    Italia: Rodiacines
    España: Copercines, Cooperativa Cinematográfica
  • Titolo
    仏題:Satanic
    邦題:悪魔の血を飲んだ女(テレビ放送)

8年前からずっと見てみたかった作品

Paris で暮らしている時に、親友の David Lavabre から Diabolik を借りて見て以来、この系統の映画…なんというジャンルでしょうか、取り敢えず Fumetti 実写版?が多数存在していることを教わり Fanzine を眺めてはワクワクしていました。とりわけこの Satanik は「極上の女が金持ちを誘惑し、次々と犯罪を行う」という刺激的な内容でマニア間の評判も高いものでした。ただ、当時は Fumetti を実写化した作品はどれも Copy が入手困難で Satanik は特に出回りの少ないレア物でした。当時は、評判の作品ほど視聴困難という状況でした。ネット通販どころか、ヨーロッパではインフラすら確率されていない時期ですから、情報はすべてクチコミ。僕もパソコンなど考えの範疇外でしたので、なんとか見ることが出来ないものか…と Pairs 中を歩き回っては中古ビデオ屋、レンタルビデオ屋を漁ったものです。それが、数年後 Roma へ旅行に行ったら、あっさりと新品のVHSが入手出来ました。現在はDVD化もされ、通販で即購入可能です。映画を見つけることに国境もへったくれもない最高の時代になりましたね。

こうした長きに渡る「熟成された想い」があった作品ですから、見終えた時の感想は「満足」の一言(笑)オープニングクレジットから 60's Psyche なデザインに痺れます。そして、深紅の画面に Magda Konopka が浮かんだ瞬間に一気に引き込まれました。雑誌なんかで見るより、もっと凄い美人じゃないか!おまけにスタイルが完璧。とにかく目が潤う映画です。Striptease が2度もあり、どちらのシーンも Stylish でラテン・ヨーロピアンな色気がたっぷり。やたらと洒落てます。

物語の概要説明

Satanik Robbycard
Lobby card from VHS back cover

主人公「マルニィ (Magda Konopka)」は顔に激しい傷を負った熟年の科学者助手。ある日、彼女の務める研究所の教授は「成長ホルモンを逆転させる」薬を完成させます。いわば若返りの薬を強化したようなものです。日頃より、自分の顔に Complex を抱いていたマルニィは、この薬を強く欲し「自分を実験台にしてくれ。」と頼みますが「この薬の人体実験は危険だ。どのような副作用があるかわからない…」と教授は彼女を心配し拒否します。どうしても薬が欲しいマルニィは発作的に教授を殺害、自ら薬を調合し飲み干しました。意識を失うマルニィ…気がついた時、彼女は確かに若返っており、かつての美貌を取り戻していました。しかし薬の副作用は確かに存在し、彼女の人格は悪魔へと変貌を遂げてしまったのです…マルニィはその美貌でフランス・マフィアのドンを誘惑します。この男はヨーロッパ各国のドンと繋がりを持っており、彼らの組織の財産がスイス銀行に隠してあるのです。マルニィはあるドンの愛人「ステラ (Mimma Ippoliti)」を殺害し、彼女になりすますとスイスへと飛びます。目的は組織の財産を頂戴すること。その過程において数々の殺人を犯していきます。

本作はイタリア・スペイン合作で、物語はスペインのとある街から始まります。つまりマルニィはスペイン人ということですね。まず印象的なのはマルニィの衣装が実に多彩なこと。髪型からハンドバッグまで、統一感ある洗練された 60's Pop を感じます。彼女の Fashion を見ているだけで充分に華やかな気持ちになれますね。そして序盤のバーにおける本場フラメンコ、後半のスイスのカジノにおけるバンドの生演奏と Striptease のシーン。高揚感溢れるスキャット、黒づくめのストリッパーの魔術的な仕草…踊りと音楽、さらに Mode が高いレベルで散りばめられているのです。ジェットスキーのシーンも溜まりませんね。映画全体に漂う浮遊感は Psychedelic そのもので、こうした Culture が好きな人には強くおすすめします。

物語の顛末や詳細は語りません。是非とも見てください!色気と Dark violence がありながらお洒落。そしてマゼンタを基調とした血のような色彩。僕のお気に入りの作品となりました。Diabolik の単行本は Roma で一冊購入出来たのですが Satanik も機会があれば欲しくなりました。なお、僕が所持しているのは L.F.Film というメーカー製の絶版VHSです。今更ながら買っておいて良かったと思います。Cover を掲載したいのですが購入当時に Scanning していませんでいた。今から作業するのは面倒なので携帯で撮影しました。歪んでいるのはご愛敬。なぜかVHSの背表紙にあるロビーカードの複写だけは Scanning していたので掲載しておきます。Cover は公開当時の Locandina そのままです。やっぱDVD欲しいなぁ…あのアメリカ版 Cover は最悪だけど。

スペインの名脚本家 Eduardo Manzanos Brochero

本作の Produce も行っている脚本家、スペインの Eduardo Manzanos Brochero は Spaghetti Western においても、強烈な個性を持った ¡Mátalo!Una nuvola di polvere… un grido di morte… arriva Sartana という屈指の名作を書き上げている。また Giallo においても Edwige Fenech 主演の Lo strano vizio della Signora Wardh そして Anita Strindberg 主演の La coda dello scorpione があるが、どちらも George Hilton が共演する作品だ。ちなみに Gialllo に馴染みのある僕のような人物にとっては、脚本がどれだけ練りこまれていようと George Hilton が出演しているだけで犯人推理の楽しみがなくなってしまう。それはそれで映画ファンの話の種になるのだが、定石崩しを狙う監督がいても良かった…Halleluja!

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Kazu Spara in 25 May 2017
Kazu Spara