Heijastin

Come rubare la corona d’Inghilterra

大富豪の超能力者アルゴマン vs 世界の女王ジェナベル!

この作品を平たく言えば「スーパーマンに変身するジェームス・ボンドが怪盗を暴く」こんな表現が分かり易いかと思います。分かり難い?でも、これだけで見たいと思わせるに充分な要素がありますね。

Come rubare la corona d'Inghilterra - Le diabolique Superman

Amazon 维基百科 IMDb
  • Regia: Sergio Grieco (Terence Hathaway)
  • Soggetto: Lewis E. Ciannelli / Vincenzo Flamini / John Davis Hart / Dino Verde
  • Fotografia: Tino Santoni
  • Musica: Piero Umiliani
  • Produttore: Mario Mariani / Giorgio Susini
  • Interpreti
    Roger Browne … Reginald Hoover / Argoman
    Dominique Boschero … Regina Sullivan / Jenabell
    Eduardo Fajardo … Shandra
  • Anno / Durata: 1967 / 93 minutti
  • Produzione: Fida Cinematografica
  • Titolo
    対訳:いかにして英国宝冠を盗み出すか
    仏題:Le diabolique Superman
    邦題:超人アーゴマン

Jenabell

Dominique Boschero – Jenabell (Come rubare la corona d'Inghilterra 1967)
Dominique Boschero as Jenabell

自らを「世界の女王」と名乗る、悪の華 Jenabell 演ずるは Dominique Boschero です。本作最大の見所は、彼女の「小悪魔」的な魅力と七変化。そして、それを彩る Piero Umiliani の劇伴です。Dominique Boschero は5年後に、有名な作品 Chi l'ha vista morire? に出演しているので、ご存知の方も多いかと思います。本作の時代はまだ細く、半端じゃなく美人。

Jenabell の衣装が実に多い!真紅の Robber Suit や、黒のLeather など、そこらの小洒落たスパイ映画など目じゃない Alla Moda なものばかり。中盤にはセスナを駈り、終盤では赤の Auto Racing Suit で Watercraftに乗り海上を爆走…格好良い!

追記:2010/05/21

僕が所持しているのは仏版 VHS のダビング。画質も音質もボロボロです。ついでに Cover 画像は携帯電話で撮影したので歪んでしまいました。仏題は "Le diabolique Superman "と改題されています。邦訳すると「悪魔的超人」です… Diabolique は転じて「とてつもない」って意味を持つんですが、なんか良い奴なんだか悪いやつなんだかわからん。原題とは無関係ですね。

さらにアメリカ版は Fantastic Superman と改竄されてます。超人が出る作品を十把一絡げに「スーパーマン」というのはどうかと…この作品のヒーローは Argoman(アルゴマン)です!

改めて作品を振り返ってみたら、確かにこれが良い映画でした。Dominique Boschero が綺麗なんだよなぁ!当時は VHS から音だけを .wav で取り込んで Piero Umiliani の主題曲をしょっちゅう聴いてました。本当に良いんです、この劇伴!OST は発売されているのだろうか。

懐かしさの余り、先ほど US 版のDVDを購入。悲しいことに英語吹き替えなんですよ…でも日本円にして本体¥2,500 送料合わせて¥3,500 程度という破格。僕が持っているのはレンタル屋で借りた仏版 VHS のダビング。当然ながら画質・音質が最悪です。なので、この程度の値段なら DVD を買っても得しかないです。もう二度と DVD 化されないかも知れないですから、廃盤になる前に絶対入手。

Reginald Hoover

Diabolik
Mario Bava "Diabolik" 1968

Roger Browne が演じる主人公は「超能力」を持った大富豪。世界中の愛人たちとテレビ電話で会話(60年代ですよ!)しているという壮絶に豪奢な暮らしぶり。部屋も当然ながら装飾だらけ。Mario Bava の Diabolik に触発されたと思しき「回転ベッド」それににプールまで「室内に」装備されています… Bourgeois 以外の何者でもない!

おまけに召使いまで抱えています。西部劇ファンには「気難しい Mexican 役」でお馴染みの Eduardo Fajardo という異色の配役。恐怖映画のファンが多い日本では Umberto Lenzi 監督の Incubo sulla città contaminata でメスを投げる医師をやっていた人、と言えばわかるかな?

この James Bond 顔負けの貴族英雄、悪党が現れるや、秘密の通路から飛び出し「超人アルゴマン」へと変身。悪党に正義の鉄槌を下す…というより、金持ちの道楽で悪人退治してしまうんですね。雰囲気的には「伊達や酔狂で正義を守ってる」っていう、眉間に皺を寄せない洒落た感覚が Italia らしくて好きです。金持ちって、更なる金儲けのために悪いことするのが普通ですもんね。余暇に悪人退治してくれる金持ち、そんな奴なら許せるぜ!

Piero Umiliani

心高揚!この華やかな世界を彩る劇伴。改めて主題曲を聴くと、やっぱり心が高揚しますね。冒頭では珍しく Brass section を使用していますが、これには理由があります。物語の冒頭で United Kingdom が舞台であることを説明すべく Buckingham Palace の警備隊が現れ Brass を演奏しているんです。その映像に合わせているんですね。

他の劇中音楽では Piero Umiliani ならではのオルガンも、もちろん充分堪能出来ますし、物語と絡み合って非常に Colourful です。BEAT Records から出た Compilation "I sogni della musica"(廃盤)の最後の曲として Argoman bossanova が収録されていますが、実はこれが映画で最も印象の希薄な曲。なぜこの曲が選ばれたのかは定かではありませんが、まだ音源があるだけ幸せ、と言うべき…だとしても OST が欲しい!

この Compilation の日本版においては "Come rubare la corona d'Inghilterra" が「英国王冠強奪作戦」と題されていました。日本でもテレビ放送されたのかも知れませんね。ただ Una sull'altra 同様に都合上、邦題だけ存在し未公開のままというパターンも考えられます…それにしても「女の秘め事」とはまた奇天烈な邦題を…

Una sull'altra

話は外れますが、この Una sull'altra の原題訳は「女の中のもう一人の女」。Una は不特定単数の女性 altra は他人、別物 (altro) の女性形。sul は英語の on に当たるので英訳は One on the other 英語では単語に性がないのでこうなり、男性か女性かの判別がつかないのが難儀。映画を見た人なら「女の中のもう一人の女」と言われればピンとくるはず。この映画の秘密が隠されたタイトルであり Una sul’altra は騎上位(この場合、女同士の騎乗位)を指す言葉でもあります。かなり昔に見たので、これもまた見たい作品!

Fumetti

Hypnos, follia di un massacro
"Hypnos, follia di un massacro" La version française que j’ai pris du Movies 2000 à Paris

Argoman というのは Diabolik に代表される Italia の漫画 Fumetti(フメッティ)を原作とした英雄です。Fumetti は本国ばかりでなく、仏・西・独など欧州全域に Mania が存在し、物品収集をしています。

Fumetti には James Bond に代表される Spy 映画の要素が盛り込まれています。Italia は「女優とお洒落」です。Moda e Musica が最大の魅力となっています。そこが、米国や日本の特撮作品とは決定的に違う部分です。正義のために命を削る戦いではなく「空想科学」ならではの荒唐無稽な道具や服装で、お洒落さを前面に押出してます。

Fumetti 派生作品には Giovanni Cianfriglia (Ken Wood) が正義の英雄役で主演していることが多いんです。Spaghetti Western や Bud e Terence の端役という印象を持っている方も多いかと思いますが、実は堂々の主演俳優だったんです。しかし、どの作品も女優に光を当てているため、影は薄い…

僕が見た、目ぼしい Fumetti 派生作品は以下4作。

Mister X (Piero Vivarelli 1966)
顔に大きくエックスが付いたマスクにベージュの全身タイツ。物語の内容は、まるで覚えていません…西部劇 Tutti fratelli nel west… per parte di padre と一緒に見てダビングした後、消してしまいました。今思えば取っておくべきだった。もう一度見たいなぁ。監督は Satanik を撮った Pierro Vivarelli ですね。
Flashman (Mino Loy 1967)
真っ赤な全身タイツに、やたらと目立つ胸のイナズマが特徴。マスクの眼もでかい!全編を通して「赤い」感じ。Surf & Psychedelic な主題化が抜群に格好良く、お洒落かつ Comedy 要素が強い作品です。刑事が常に興奮していて、完全に Trans 状態!一部に Cult 的な人気があるのではないでしょうか。2015年、遂に Italia で DVD が発売されました、もちろん購入済み!
Hipnos follia di massacro (Paolo Bianchini 1967)
本作の超人は悪人です。Giovanni Cianfriglia が主演、新聞記者を演じ、超人 Hipnos の超催眠による全人類洗脳の野望を砕く。非常に地味。視聴者までもが催眠にかかってしまう…という。Hipnos こそ真の超人と言えるかも。本作の劇伴もまた、かなり退屈です。Le Malizie di Venere と他一作とひと括りになった一枚の OST が BEAT から出ています。これは Le Malize di Venere の劇伴が素晴らしいので買いました。
Superargo contro Diabolikus (Nick Nostro 1967)
これも Giovanni Cianfriglia が主演。試合中に相手を事故死させてしまった、ある人気実力派レスラー。彼は選手生命を剥脱され、囚人として一生を送ることになっていた。だが、政府が極秘に行っていた生体実験の素材に選ばれ、超人 Super Argo に生まれ変わる。そして狂気の科学者 Diabolikus の世界制服を阻むべく基地へと潜入する!冒頭は Psychedelic で格好良いが…。

Edmondo Amati

Una lucertola con la pelle di donna
"Una lucertola con la pelle di donna" DVD in versione giapponese

Cinema italiano 屈指の名 Produttore である Edmondo Amati について書いておきたい。彼の製作した作品で、僕が見たものをざっと列挙すると、改めて、各分野における傑作を次々と夜に送り出したのだと気が付いた。Edmondo Amati が携わった映画に外れはない…でも Holocaust 2000 は眠かったです。

Per pochi dollari ancora
1967 Western 邦題「さいはての用心棒」
Vado… l’ammazzo e torno
1967 Western 邦題「黄金の三悪人」
Una lucertola con la pelle di donna
1971 Giallo 邦題「幻想殺人」
Noi non siamo angeli
1975 Commedia d’azione 未公開
Una Magnum Special per Tony Saitta
1976 Poliziesco 邦題「ビッグ・マグナム ’77」
Holocaust 2000
1977 Panico 未公開
Apocalypse domani
1980 Guerra/Cannibal 邦題「地獄の謝肉祭」
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