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Squadra Antitruffa

詐欺には詐欺を!

Tomas Milian と La via della droga で馴染みの David Hemmings が、はちゃめちゃ大暴走!都市にはびこる無数の詐欺集団に対し、警察は対詐欺特殊部を組織。無軌道ながらも、折り紙つきの実力を持つ刑事 Nico Giraldi は、その手腕を買われ、大規模詐欺グループに悩む N.Y. に飛ぶ!そして、ロンドンから来た、余りにも英語訛りのキツイ変人探偵 Clayton と、いがみ合いつつも名コンビを結成。

Squadra Antitruffa

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  • Regia: Bruno Corbucci
  • Soggetto
    Mario Amendola
    Bruno Corbucci
  • Fotografia: Marcello Masciocchi
  • Musica: Guido e Maurizio De Angelis
  • Produttore: Galliano Juso
  • Interpreti
    Tomas Milian … Nico Giraldi
    David Hemmings … Robert Clayton
    Bombolo … Venticello
    Massimo Vanni … Brigadiere Gargiulo
  • Anno / Durata: 1977 / 95 minuti
  • Produzione
    Cinemaster S.r.l.
    Dear Film
  • Titolo
    Francese: Nico l’arnaqueur
    対訳:対ペテン特捜部

無軌道刑事と変人探偵

Nico Giraldi シリーズの3作目。開始5分過ぎのシーンで詐欺師にかもられる親父が愛車を洗っているが、その車のラジオから流れる歌が Giuliano Gemma 主演の Anche gli angeli mangiano fagioli(邦題:シマはもらった!)の主題歌 "Why is everyone so mad?" なのが嬉しい。後半ニコが恋人と映画を見るシーンでも同じく Guido e Maurizio De Angelis のとても耳なじみのある曲がかかる。Bruno Corbucci 監督は酷評されるケースが多いが、こうした遊び心を評価して欲しいもの。

Nico Giraldi は相変わらず下品さ全開。ニューヨークの売店で、わざわざエロ本を客やレジの女の子に見せまくって嫌な顔をさせてから買う…捜査上まったく必要な行為ではないのに。恐らく、刑事であることを隠すため、店員に対し「俺はゴロツキだぜ、下品だぜ。」というアピールをして、身元をカモフラージュしているのだろう…どう見てもセクハラだが。これは Tomas Milian のアドリブに違いない。

本作では Nico Giraldi の向こうを張って London から来た私立探偵 Clayton (David Hemmings) も大活躍。Nico とのデタラメ刑事コンビでニューヨークに飛び、いくら捜査の一環でもそれはやりすぎだろ、と突っ込みたくなるほどの詐欺(ペテン)をやらかすのだ。おまけに英語訛りの超強烈なしゃべりは(僕はフランス版を見るので、英語訛りのフランス語)これまた、コテコテすぎて笑えまくる。主役のニコを食わんばかりの存在感を発揮。

そして Nico が犯人を追い詰める時のカーチェイスに驚愕のシーンが!高架を猛スピードで爆走してくる Nico の車、それに轢かれそうになった歩行者が、何を思ったか「不必要なまでに」車を避けて高架下へ思いっきりダイブ!そのまま階段を転がり落ちてピクリとも動かなくなる。笑いなのか真剣なのか…監督はこのシーンにかなりの尺を裂いている。さすが Bruno 監督と唸ってしまった。

Filmografia di Nico Giraldi

本国では Nico Giraldi は大人気となり、続編が次々と製作された。Tomas Milian が演じた印象的なキャラクターは数あれど Nico Giraldi(ニコ・ジラルディ)通称 Nico は一際存在の確立されたキャラクターであったのだ。

年度 作品名 対訳 日本公開 視聴
1976 Squadra Antiscippo 対強盗特捜部 ○ VHS (Copy)
1977Squadra Antifurto 対窃盗特捜部 × ○ VHS (Copy)
1977 Squadra Antitruffa 対詐欺特捜部 × ○ VHS (Copy)
1978 Squadra Antimafia 対マフィア特捜部 × ○ VHS (Copy)
1979 Squadra Antigangsters 対ギャング特捜部 × ○ VHS (Copy)
1979 Assassinio sul Tevere テーヴェレ川殺人事件 × ○ VHS (Copy)
1980 Delitto a Porta Romana ポルタ・ロマーナでの犯罪 × ○ VHS (Copy)
1981 Delitto al ristorante cinese 中華料理店での犯罪 × ×
1982 Delitto sull'autostrada ハイウェイ上の犯罪 × ×
1983 Delitto in formula Uno フォーミュラ・ワンでの犯罪 × ×
1984 Delitto al Blue Gay ブルーゲイバーでの犯罪 × × DVD 所有

Monezza

Nico に先駆けて Il trucido e lo sbirro で誕生した Monnezza(モネッツァ、ゴミという意味)も人気が高い。この通称 Monne の特徴はアフロヘアー。Monne を主役に据えた作品も9本存在し、刑事映画ではない純粋な喜劇作品もある。

Nico は Monne の延長線上にあるキャラクターと言える。Nico は刑事で Monne は定職のない遊び人だが、どちらも自由人で型に囚われないところが共通している。二人とも肉体労働で日銭を稼ぐ、低所得階層を象徴するような青年だ。青い作業着 (Blue coulor) を好んで着るなど似通った部分が多い。Nico が熱血漢であるのに対し Monne はとぼけており、真っ昼間から、ゴミ箱の上に座って鼻糞ほじったりして呆けていることが多い。

Tomas Milian, Il attore speciale

僕は Faccia a faccia (Sergio Sollima 1967) の "Beauregard" や Corri uomo corri (Sergio Solima 1968) の "Cuchillo" そして La vita, a volte, è molto dura, vero Provvidenza? (Giulio Petroni 1972) Ci risiamo, vero Provvidenza? (Alberto De Martino 1973) の "Provvidenza"(2作とも見ることが出来ました!)と Tomas Milian の演ずる人物が大好きだ。

西部劇、刑事、喜劇、芸術映画、果ては Hollywood 映画出演までこなす "Tomas Milian" 日本でも、もっと多く作品を公開して欲しかった…日本では Nico Giraldi シリーズ第1弾 Squadra Antiscippo のみが「暴走ひったくり750」の題で劇場公開。「太陽に吠えろ」の松田優作の刑事キャラは Nico にインスパイアされたとか、されてないとか。日本でも Nico Giraldi のインパクトは抜群だったようだ。

Bruno Corbucci 監督の弟(の方が有名ですね)である Sergio Corbucci 監督もやはり Tomas Milian, Giuliano Genmma, Eli Wallach 競演のコミックウェスタン Il bianco, il giallo, il nero(邦題:ザ・サムライ 荒野の珍道中)を監督。こちらも Tomas Milian 演じる侍サクラの大活躍が見れる。それにしてもあの刀さばきはすごかった。このサクラは Delitto al ristorante cinese で再登場する。

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Kazu Spara in 25 May 2017
Kazu Spara