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Una lunga fila di croci

牧師が弔う死者は、自分が殺した賞金首…改造ライフルの六つの銃口が硝煙と血を吹き上げる!

殺した相手を、その場で弔えるように「牧師」を兼ねている賞金稼ぎ。携帯型機関銃とでも例えようか、六つの銃口を持つ改造ライフルが唸る。Murdock が見せる「殺しのダンディズム」ここに男のロマンがある。非常に強い思い入れのある作品。

Una lunga fila di croci

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  • Regia / Soggetto: Sergio Garrone
  • Musica
    Vasili Kojucharov
    Elsio Mancuso
  • Fotografia: Franco Villa
  • Interpreti
    William Berger … Everett Murdock
    Anthony Steffen … Johnny Brandon
    Nicoletta Machiavelli … Maya
    Mariangela Giordano … José’s Wife
    Riccardo Garrone … Mr. Fargo
    Mario Brega … Brandon’s Partner
  • Anno / Durata: 1969 / 97 minuti
  • Produzione: Junior Film
  • Titolo
    Francese: Une longue file de croix
    邦題:十字架の長い列

Murdock が読んでいた聖書とは、すでに相手を弔うためのものであったのだ…

むちゃくちゃ好きな映画!これはもう William Berger に尽きる。最高。演ずる役所は Murdock という名の「牧師」ただし Bounty Killer しかもただの賞金稼ぎではない。牧師の出で立ちだけでも異様だが、そのライフルはさらに異様。銃口が6つに分かれた改造ライフルで携帯用マシンガンの如き働きをする。この男の登場シーンがまた格好良い。林中、大樹にもたれ足を伸ばして座り込み Murdock は聖書を読んでいる。そこに忍びよる4人のガンマン。Murdock の賞金稼ぎの標的となり殺された仲間の復讐にやって来たのだ。それに気付いているのか、いないのか Murdock はじっと座ったまま聖書を朗読している。だが、いざ敵が現れ包囲されたとみるや、瞬く間に身を起こし、隠し持っていた6連発ライフルを乱射!無数の銃弾の前に成す術もなく倒れるガンマン達。そう Murdock が読んでいた聖書とは、すでに相手を弔うためのものであったのだ…

そして My Delicious Spaghetti Western の15曲目 "Fargo’s Gang" こそが Murdock のテーマ。この曲を聴く度に Murdock が酒場で飯を食うシーンを思い出し、自分が William Berger になった気分で酔える、これぞ名曲。Anthony Steffen には申し訳ないが、この映画の主役は William Berger で決まり!Una lunga fila di croci は膨大な予算をかけて生み出された作品ではない、他人にはどうということもない一本の映画かもしれない。だが、僕にはとても思い入れのある作品。細かいことなどどうでもいい。ここに男のロマンがある。

Sartana nella valle degli avvoltoi

余談だが William Berger ファンは見ないと死んでも死にきれないのが Sartana nella valle degli avvoltoi(対訳:サルターナ禿鷹の谷へ)監督はウェスタンファンの間で、すこぶる評判の悪い Roberto Mauri (撮影は Joe D’Amato)だが William Berger の数少ないウェスタン主演作のうえに Sartana 役というだけで「これは!」となる。ただ「西部劇」というよりは砂漠を旅するロード・ムービーと化しており、常に熱に浮かされたような映像が続く作品で Spaghetti Western においても異色作と言える。こちらも劇中音楽は My Delicious Spaghetti Western に収められている。なんというファン想い!

Juego sucio en Casablanca

また Jesús Franco 監督作品 Juego sucio en Casablanca (1985) こちらは William Berger 晩年の主演作。西部劇ではないが、要所要所に彼の出演作をフラッシュバックさせるようなシーンがあって、僕はかなり好きな作品。作品のタイトル "Dirty game in Casablanca" の通り William Berger は歴戦の博打打ち。この設定自体が完璧だし、ポーカーのシーンはかなり渋い。Jesús Franco 監督も言っていたが、なぜこんなにも素晴らしい役者が常に準主役ばかりであったのだろうか。キザでクールで、私生活ではヒッピーのクラブにも、しばしば顔を出していたという William Berger「飲む、打つ、買う」は当たり前の豪快な生き方をしていたらしい。太く短く、男の生き様ここにあり…享年65歳とは早すぎる。

2010年05月06日 追記:フランス版VHS「このおじさんは誰?」

Una lunga fila di croci: My French VHS got from Movies 2000 à Paris
Ma VHS française… Qui est ce mec là! Et "S. Garron". On peut reconnaître le film par le titre, mais…

改めて見ると凄まじいビデオジャケットですね。まず気になるのが「このおじさんは誰?」次に気になるのが、記載してある監督名が "S.Garron" となっており 最後の "e" が足りてないこと。コピーの画質自体は良好なんですが、この外装では「西部劇だね。」程度の情報しか伝わらない気が…

この VHS は Century というフランスのメーカーから発売されたもので、僕が Paris で暮らしていた頃に "Movies 2000" という Paris のレア映画専門店(潰れてしまいました)で奇跡的に発見した物です。かなりのレア物という話でしたが、価格は日本円にして確か¥2,500くらいだったでしょうか。貴重品なれど Paris では需要がなかった、という…もちろん熱狂的なマニアはいるのですが、ジャケがジャケだけに気が付かなかったのかも。

なお Century からは El caníbal (1980) などもリリースされていました。「この映画は Jesús Franco 監督が嫌いになるから見るな!」と Paris の David Lavabre から言いつかってましたが、結局見てしまいました…

僕は Century の VHS を5本だけ所持しているのですが、このメーカーは作品セレクトに優れるばかりでなく、ジャケットに A.M.FrankJ.P.Jhonson といった監督名をしっかり銘打つなど「良くわかっているメーカー」あることは確かです(笑)それにしてもカバーイラストや写真がどれも凄すぎる!特に戦争物。Howard Vernon のアップとか軍人のたき火?とか…

Ma collection de Century Stars VHS

Mes Century VHS retrouvées dans Movies 2000 à Paris
Mes Century VHS retrouvées dans Movies 2000 à Paris

J’ai trouvé toutes les VHS dans Movies 2000 à Paris. Quatre titres de Jésus Franco avec ses pseudonymes. Regardez, "À l’est de Berlin". Ça se fait simplement vieux et ennuyeux, on ne comprend rien après tout. On ne peut jamais prendre cette K7, jamais! En plus, ils ont marquée rituellement "A. M. Frank". C’est beau! Ils connaissent très bien ce que c’est! Oui, il ne faut pas noter son vrai nom quoi.

Una lunga fila di croci 日本版DVDを発見!

迷わず購入しちゃいましたっ!最近、イタリア映画への情熱が再燃。自分のレビューを復刻させるとともに「確かに、この映画は面白かった!」などと自分の記事で再確認。勢いのまま、むやみと買いまくっている気がします…それにしても、素晴らしい時代になったもんだ。

2010年06月02日 追記

Paris の Movies 2000 奇跡の復活!これって日本だと僕しか嬉しくないでしょうけど、本当に素晴らしいことなんです!SciFi-Universe.com の記事 MOVIES 2000 EST DE RETOUR をチェックしてください。Paris に居たことがあって、しかもこの店を愛している人なら泣けます(日本には、まずいないでしょうけど…)記事は2010年02月04日にポストされているので、今ではお客さんも大勢来ていることでしょう。このお店は、凄く映画ファンへの愛に溢れています。激レアな VHS からロビーカード、ポスターなどが「普通の価格」で手に入る。マニア向け商売というだけの金権主義の日本とは違います。店長から店員まで、みなが映画を愛するマニア垂涎のお店なんです。もちろん僕も毎週2、3回は行ってました!思い出の店が復活して嬉しい!

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