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Linux 版復活!Opera 24.0 Developer

止まっていた時計の針が動き出した。

2014/06/23付けの Arjan van Leeuwen 氏による投稿で Chromium 基盤の Linux 向け Opera 配布が告げられた。Ubuntu 対象の開発者向けであり Gestures こそ動作不能だが充分に使える状態にある。試して Feed Back を送ろう!

Presto を失っても生き続ける Opera らしさ

About - Opera Developer 24.0 on Xubuntu 14.04
Opera Developer 24.0 on Xubuntu 14.04

Linux 版 Opera 再始動の背景には Aura の存在が大きいだろう。象徴であった Presto を切り捨て Chromium (Webkit) 基盤へ転換。確かに Opera が有していた他と一線を画す優れた機能のほとんどは現在も失われたままだ。しかし現在の Opera は単なる「Opera 社によって Branding された Chromium」ではない。Speed Dial, Stash, Bookmarks Bar の三種による単純にも専門的にもなる Bookmarks 操作、内蔵された Context Menu Search そして Chromium より速く感じられる体感速度。非力な機器では Opera Turbo が活きてくる。Segment 化された Config は Chromium より使い易いし、気の利いた Themes も揃っている。とりわけ Linux 版 Default の「皇帝ペンギン」が素晴らしいじゃないか。使い込んでみると見えてくる違い。Opera は Opera としての Identity を失ってはいない。

Speed Dial = Bookmark

Speed Dial - Opera Developer 24.0 on Xubuntu 14.04
Speed Dial

Speed Dial は大きな変貌を遂げ、ブラウズの主軸となる機能へと進化した。Chromium 基盤の Opera は Bookmarks という概念を Speed Dial に統合。Bookmarks の補助的な役割ではなく Speed Dial = Bookmark になった。使い方は Bookmarks とまったく同じ。よく見るページがあれば Speed Dial に追加する。要するに Thumbnail 型 Bookmarks だ。となると Dial 数は膨れ上がるが、各 Dial はフォルダ化が可能となったので、内容整理に困ることはない。もちろん Bookmarks 同様に検索可能なので、無造作に Speed Dial を増し続けても何とかなる。

Bookmarks Bar との併用も可能だが Speed Dial の意義は曖昧になる

Speed Dial の難点は、お気に入りのページを開くため、逐次、新規タブを開いて Speed Dial を表示する手間がかかることだ。かつてのように F4 Key を押しても Sidebar は開かない。やはり Bookmarks は常時アクセス可能な場所に存在している方が便利だ。この悩みを解決するために Chromium の機能である Bookmarks Bar がある。ここに追加したページは従来通り Bookmark と定義される。しかし Bookmarks Bar を主体にすると Speed Dial は、かつてと同じ副次的な機能に戻り Speed Dial と Bookmark が統合された意義は希薄になる…未だ Speed Dial の活用シーンや方向性が定まっていない感は無きにしも非ず。

Bookmarks Manager が初期搭載されていない

Speed Dial を主体にするにせよ Bookmarks Bar で従来通りの Bookmark 操作を行うにせよ、厄介なのは Bookmarks Manager がないことだ。これは Extension で補完すべき機能ではなく、初期搭載しておく機能。Discover なんかは Extension による任意追加で良いはずだ。

あとで読む Stash

Stash - Opera Developer 24.0 on Xubuntu 14.04
Stash

Stash には備蓄といった意味合いがある。いわゆる「あとで読む」機能だ。人によっては必須となるほど便利な機能であり、コラムの高さが調整可能な独特のデザインは使い勝手も良い。その反面、現在のところは Plain or Rich Texts, Images, Videos, MP3 などを扱えないので EvernotePocket 的な利用は出来ない。Sync も不可能。従来の Opera までに存在した Notes が地味ながらにも高機能であったのが思い出される。

従来の Opera から継承された機能・失われた機能

大幅な機能削減とカスタマイズ不能という劣化を受けたものの Mouse Gestures が初期搭載されているのは嬉しい。Linux 版の Opera Developer では残念ながら動作しないが Gestures の先駆者である Opera 社の技術をもってすれば、完全動作も時間の問題だろう。それにしても Chromium は Mouse Gestures との相性が悪い… Context Menu Search は地味ながら、僕にとっては Firefox, Chromium でも必須機能だ。以下に継承された機能を列挙する。

  • Mouse Gestures, Rocker Gestures:現状は動作不能
  • Shortcuts カスタマイズ機能:機能削減はされている
  • Context Menu Search:Dictionary, Encyclopedia などは削除
  • Speed Dial:大幅に強化された
  • Opera Turbo:一部ウェブサイトへの通信が切断される不具合もある

失われた Opera Sync と数多の機能

Chromium 基盤への移行で切り捨てられたのは Presto だけではない。Opera Sync も事実上の利用不可となった。痛恨である。これまでの Bookmarks, Notes は、ウェブサイト Opera Link から参照出来るのみ。Chromium 基盤となり、以前との互換性を失ったので Sync しない。僕の Opera user としての歴史も、ここで一度断ち切られる。さらに Android 版との Sync も不可能なため、汎用性が著しく低下。もはや Firefox, Chromium の比較対象外だ。Opera 復権へ向け Sync への再対応を急いで欲しい。以前の Opera から失われた機能は余りにも多い。あればあったで便利だった、内蔵 Mail Client の Opera Mail 旧称 M2 に至っては Windows 専用の外部ソフトウェア化の憂き目。かつての機能のすべてが再現されるまで時間はかかるだろうが「完全復活」を待ち臨む。

Flash plugin について

Chromium 基盤なので Pepper を利用する。Ubuntu family では pepperflashplugin-nonfree という Pcakage 名称で配布されている。なお flashplugin-installer には対応していない。

Gentoo (x86_64) で Opera Developer を動作させる

Opera Developer 24.0 on Gentoo
Opera Developer 24.0 on Gentoo

Ubuntu 用の .deb を公式より入手し Extract して /usr 配下を ~/.local に配置。libudev.so.0 を libudev.so に ln -s してエラー解消。最後に opera_sandbox の Permission を root:root 及び 4755 に変更すると見事に動作した。VirtualBox 上の Xubuntu 14.04 で試す必要はなかった。久々に自分の環境で動く Opera に感動。

個人情報は Chromium と共有される?

僕の環境は Gentoo/KDE で Chromium も当然使っているのだが Opera Developer を起動すると Chromium から各ウェブサイトの Login 情報、履歴、そして Bookmarks が共有されていた。Opera Sync とは無関係な Local 上での情報共有だが詳細不明。Chromium の Bookmakrs は認識こそされるが Opera 側では管理不能で Bookmarks Bar にも一切表示されない。どういう仕様なのか?

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