Heijastin

from Amarok to Clementine

とんだ喰わず嫌いだった。

Amarok 1 Fork の小粒オレンジ、基調が子供向っぽいので無視していたが…その実 Amarok 2 の主要機能を網羅、楽曲情報は Last.fm を筆頭に複数 Website から取得、おまけに Google Drive から再生可能など隙がない。僕が知る現時点の GUI Player 最高峰。Windows, OSX 版まである。

まさに音楽好きのための Music Player

Clementine on Gentoo/KDE
Clementine on Gentoo/KDE

Clementine Music Player は、まさに音楽好きのために作られている。現時点における GUI Music Player では、取得可能な情報量、対応する Music Sharing, Social Network Services において他の Players の群を抜く。Library 表示方式は Amarok と同様の縦型なので一覧性に欠けるが Quod Libet にはない Artist, Song info が充実。Fork でありながら、性能面では完全に Amarok 2 の上位互換。もはや、こっちが本流じゃないか。僕は迷わず emerge -C amarok してしまった。

とりわけ Artist Bio, Lyrics が表示が素晴らしい!

Artist 情報取得先が Wikipedia に限定される Amarok 2 に対し Clementine は Last.fm を筆頭に Artist 公式 Facebook Account など、より専門的な取得先を用意している。例えば Amarok 2 では僕の好きなバンド Volture の情報を Wikipedia から取得するのだが、まだ記事が存在しないため、文字通り「禿鷹」の記事を表示してしまう。Battle Beast についても Wikipedia を Finland に切り替えない限り、同名の玩具の情報が表示される。その点 Clementine なら Last.fm から情報を取得してくれるので、写真まで見ることが出来るのだ。はっきり言って Fork である Clementine の方が、本家 Amarok より音楽好きのニーズに応える仕様になっている。対応している Lyrics サイトも圧倒的に多い。Amarok 2 では Guitar Tab 検索があるので、そこは Clementine より優れているかも知れない。ただ、好きな曲のタブ譜など、そうそう見つからないし、耳で聴き取る習慣の人が圧倒的に多いだろうから Guitar Tab 検索は捨ておいて良いだろう。

ID3 tag を表示する Columns も豊富

Clementine は、当然と言えば当然だが Album Artist, Composer, Comment を表示可能。表示可能な ID3 Tag は Quod Libet に劣るものの Column の Align を Left, Center, Right に変えられるのには驚き。もちろん左ペインの Tree 表示でも Genre > Album Artist > Year – Album という階層化が可能で、至れり尽くせり。Album Cover も左下に綺麗に収まる。望むなら Album Cover を Playlist の背景に設定することも出来る。伸び伸びになるので僕はやらないが。

Radio Stations と Online Services

Radio では Digitaly Imported, Icecast, SKY.fm といったメジャーどころを押さえている。Online Music Services では Jamendo, Grooveshark, Magnatune に対応。SoundCloud の Client としても使えるようだ。ただ Amazon, iTMS からの MP3 購入などは不可能なので Digital 版購入の頻度が多い人には不向きかも知れない。僕はCD盤しか選ばないので関係ない。

Playlist 内に区切りが欲しい

惜しむらくは Playlist に Amarok 2 のような Album ごとの区切りが欲しい。複数の Album を突っ込むのが普通だろうから、明確な区切りがあると見やすいと感じた。根本的な部分で、僕は Playlist 形式が好きではない。単純に楽曲をクリックして再生するだけでは駄目なんだろうか。Clementine には楽曲をダブルクリックすれば即再生される仕様が付与されているが、やはり Playlist に追加という工程が続く。

Moodbar とはなんぞや?

Moodbar は楽曲の展開を色分けして Visualize する、というもので着眼点は面白い。Amarok に伝統的に備え付けられている機能で Clemetine にもあるが、僕は今まで一度も使ったことはない。有効化すると、得体の知れない虹色の棒が表示される。開発者には申し訳ないが、正直汚い。しかも Wikipedia によると誤表示が多いという。この機能は Gentoo では USE Flag で Cut 可能になっているのが有難い。やっぱ需要薄いんじゃないかなぁ。

Clémentine じゃなくて Clementine って英単語

ソフトウェア名は Clémentine の Accent aigu 抜けによる間違いだと思っていたが、調べたら英単語で Clementine という形で存在していた。僕にはどう見ても書き損じにしか見えない上に、発音に違和感、っていうか訛り過ぎ。

Clementine と同じルーツを持つ Exaile

Clementine と同様に Amarok 1 Fork である Exaile は、残念ながら Crash 頻度が高く Clementine と比較してしまうと、どうしても機能の薄さが目立つ。同族ながら機能面で劣る Exaile に独自の価値を見出すことは難しい。僕には Amarok 2 さえ不要となったのだから。各 Player の長所を一箇所に集約出来れば、開発リソースの確保に繋がりそうなものだが、同族争いも已む無し、が OSS には頻出する。僕は、それを不毛と感じることがある。

Installation

Clementine on Linux Mint 15
Now listening: The Hellfreaks

幾つか USE Flag を付け加える必要がある。googledrive は利用するなら。僕はまったく使っていないが、他にない機能なので、興味本位で有効化している。lastfm は通常必須。mms は Streaming 再生用で、これまた必須。projectm は Visualizer だが、これがないと Album Cover 表示機能が Omit されてしまう模様。

media-sound/clementine googledrive lastfm mms projectm

Wii という珍しい USE Flag

Clementine には wii という珍しい USE Flag がある。なんと Wii コントローラを介した遠隔操作まで出来るのだ!僕は今のところ Wii を購入するつもりはないが、これは気になる。

依存関係が少ないので Xfce 環境などにも向いている

僕は目下、捨てるのも忍びないが、使う理由がないので放置していた SATA1 HDD を再利用中。Linux Mint 15 Xfce をインストールして、色々なソフトのお試し環境にしている。Legacy 機器だけに反応が鈍いと言えば、確かに鈍いが、お試し環境なので気にしない。Clementine も、まずはこちらの Linux Mint 15 Xfce 上で試した。Clementine は Qt アプリだが KDE に依存しない。Xfce 環境でも、わずかな依存パッケージの追加だけで導入出来た。細かいことを気にせず導入出来るので Xfce, LXDE, Openbox などの Minimalists にも勧められる。

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