Heijastin

Arch Linux/KDE 4.10: Episode II

Learning from failure.

衝動で Eee PC 1015PD に導入した Arch Linux を Ubuntu 13.04 で置き換えたが、機器の性能不足を再確認するだけの結果に…軽率な行動を猛反省しつつ Arch Linux に戻した際の作業覚書。失敗した分、成長もあり Arch Linux の長所をより良く理解出来た気がする。

Internet への接続:ifconfig がない!?

Arch Linux では ifconfig が廃止され ip に置き換えられた。自分の Devices 名称を調べるには、以下のような単純コマンドで良い。en = EtherNet, wl = WireLess と略号で表示される。

ip addr

dhcpcd

起動時から自動でネット接続されている状態にするため systemd で dhcpcd を有効化する。@ 以下は、有線・無線それぞれの Device 名を記載。

systemctl enable dhcpcd@enp1s0
systemctl enable dhcpcd@wlp2s0

各種設定:Community Driven ならではの相互扶助

パッケージによっては依存関係に不足があり、必須追加パッケージを手動で補完する必要がある。また、パッケージ名称の表記ルールが存在せず、単語の位置や単数・複数形などが統一されていない。例えば archlinux-themes-kdm, archlinux-lxdm-theme といった大雑把具合。つまり Arch Linux の快適性は、エンドユーザーの知識・経験に対する依存性が強い。そのため Documents の補完やユーザー同士の交流が盛んになる。こうしたアナログ感は Community Driven の短所であり、また長所。多少不便だからこそ「相互扶助」の精神が育まれる。

sudoers

単独利用環境では /etc/sudoers を編集しておくと良い。編集後は chmod 440 に戻す。

参照:Sudo – ArchWiki

Yaourt

touchpadtoggle, Google Chrome など Yaourt 経由でしか入手不可能なパッケージがあるので、真っ先に Compile しておく。バイナリ主体の Arch Linux でも AUR にはソース配布のものが多い。

参照:yaourt: a pacman frontend « Archlinux.fr

Touchpad 設定:synclient

ドライバを導入し、各種設定は synclient で行う。Synaptiks は省リソース性において好ましくない。

sudo pacman -S xf86-input-synaptics

設定は ~/.xprofile に記載しておけば良い。僕の場合は以下のような内容。

synclient FingerLow=0
synclient FingerHigh=0
synclient HorizTwoFingerScroll=1
synclient ClockFinger1=0
synclient ClockFinger2=0
synclient ClockFinger3=0
synclient TapAndDragGesture=0

Pluseaudio 関連

Pulseaudio の依存関係に pulseaudio-alsa が含まれていない。そのため Pulseaudio だけを導入して安心していると YouTube やニコ動の再生音がおかしかったりする。初期状態でスピーカー OFF の場合があるので Pavucontrol もあった方が便利。

sudo pacman -S pulseaudio pulseaudio-alsa pavucontrol

日本語入力:Fcitx

KDE 環境なら迷わず Fcitx + Kimpanel を選ぶ。Mozc 利用の場合、必要なパッケージは以下。

sudo pacman -S fcitx fcitx-mozc kcm-fcitx kdeplasma-addons-applets-kimpanel

Fcitx は自動起動するので ~/.xprofile に以下を追記するだけで良い。ibus の表記を fcitx に置き換えるだけ。Qt は特に何もしなくて問題ない。Opera の場合も iBus と同じ。

export XMODIFIERS="@im=fcitx"
export GTK_IM_MODULE="fcitx"
参照:iBus 設定まとめ

Plasma Applets 関連

Network Manager も表記が混沌としている。本体のパッケージ名は networkmanager という連結型だが Gnome 用は network-manager と表記されており KDE 用は networkmanagement となっている。つまり pacman -Ss network manager としても Plasma Widget が検索結果に上がってこない。

sudo pacman -S kdeplasma-applets-networkmanagement
yourt kdeplasma-applets-yawp
yourt kdeplasma-applets-adjustable-clock

Plymouth の設定

AUR 配布のみ。公式にはサポートされていないので Fedora 本家 のようには上手く動作しないこともある。僕の Eee PC 1015PD では X Window System 開始直前に fdisk のメッセージが画面上に残ってしまう。反面、規定のデザインが秀逸なので、雰囲気作りには導入必須。

編集:/etc/mkinitcpio.conf

ArchWiki に従い Hooks に Plymouth を追加。読み込む Module は僕の場合 Intel になる。

HOOKS="base [...] plymouth"
MODULES="i915"

そして initrd を再生成。Kernel を使い分けるような環境でなければ、名前は規定のままで良い。

mkinitcpio -p linux
参照:Plymouth – ArchWiki

編集:/etc/default/grub

続いて Grub 2 の初期設定に変更を加える。Command Line の末尾に quiet splash を付与。

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"

最後に grub.cfg を再生成して、再起動すれば Plymouth を見ることが出来る。

grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
参照:Kernel parameters – ArchWiki

旧型機器でも贅沢したいなら Arch Linux or Aptosid

Lubuntu の Openbox Session は文句なく良かった。Ubuntu において Openbox 関連パッケージはメンテ状態がすこぶる良好で Network Manager の起動も自動。困ることなど一切なかった。そのド安定 Lubuntu を「わざわざ」Arch Linux で置き換え、さらには衝動で Ubuntu 13.04 を試したものの、動作に困難を覚え Arch Linux へと回帰…見後なまでの時間の浪費。僕は Arch Linux より断然 Ubuntu 派なのだが Lubuntu まで戻さず(さらに以前に Arch Linux/KDE を使っていた時期がわずかに存在したが)Arch Linux で踏みとどまった理由は「Arch Linux の持つ単純さ」にある。僕の要求と機器に合わせた構成を mkinitcpio.conf から手軽に設定することが出来る。柔軟かつ単純明快なリソース管理方法のおかげで、旧型機器でも KDE 4.10 が動かせる。この贅沢を一度味わうと、忘れることは「意外と」難しかった。同様の理由で Aptosid も推奨出来るが CLI 環境における Wi-Fi 接続の安定性と Distro の将来性は若干不安。

まぁ Arch Linux (AUR) はフランス絡みではある

そこが Mageia ともども贔屓出来る所以だが、そこがやはり Mageia ともども大雑把な所以ではないだろうか。Ubuntu 13.04 はやっぱり良かった。生活に余裕が生まれたら Ultrabook を用意するのも良いだろう。しかし、今の僕には Eee PC 1015PD が充分な贅沢品。愛着も強いし、まだまだ使い足りない。

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