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Lubuntu 12.10 Review

Lubuntu 12.10 が抜群に良い。

起動直後に free で調べた RAM 消費率はわずか 6.3% (127/2006) 愛用の旧型 Netbook ASUS Eee PC 1015PD にて快適稼働中だ。Ubuntu 12.10 リリースに伴う Distro 更新の際に Xubuntu から Lubuntu に入れ替えた結果 Eee PC の利用頻度が自然と上昇した。

Index

  1. 軽快な操作感を殺すことなく、美観も保つ
  2. Fn Keys の動作:Ready for Netbook!
  3. Chromium 択一
  4. Installation 直後の作業
  5. Ubuntu Family の独自ツール

軽快な操作感を殺すことなく、美観も保つ

Lubuntu 12.10 RevueOfficial website: lubuntu | simplify your computer

Eee PC 1015PD は Netbook だ。僕は Netbook 用 OS に手作り感ではなく「オーダーメイド感」を求めている。Hardware + OS でひとつの製品としてまとまっている状態が気持ち良い。Ubuntu 11.10 は Hardware との総合的な統一感が抜群だった。Pre-install されていた Windows 7 Starter より遥かに、圧倒的に Ubuntu は良かった。しかし次期の Ubuntu 12.04 を動かすには Eee PC 1015PD は明らかにスペック不足だった。それから僕の Distro 探しの旅が始まった。

Eee PC 1015PD 向け Distro 探しの旅、その終着点

まず Arch Linux/Xfce 4.8 を試したが、手間の割には他の Distro との差を体感出来なかった。次に選んだ Debian 基盤の Aptosid/KDE 4.8 は驚くべきことに Arch Linux/Xfce より遥かに快適稼働した。しかし Aptosid と、その分家 siduction には Wi-Fi 接続と Distro としての将来性に不安があった。結局、その両者が安定した Ubuntu Family という振り出しに戻る。しばらくは Xubuntu 12.04 で様子を見ていた。

Ubuntu Family の高級感はそのままに軽量化

Lubuntu は LXDE の特徴である「軽快さ」を保ちながら Ubuntu Family ならではの「美観」を継承している。機能面においても、以前に利用していた Xubuntu との差を感じなかった。これは凄いことだ!LXDE の WM は OpenBox だ。軽量が売りの地味な WM をここまで美しく加工した Lubuntu のテーマに驚いた。「料理と食器の関係」に例えると位置が真逆になるが、貧相な外観の Distro では Netbook 自体が粗末で古いアイテムに思えてしまう。美観も実用性と同じくらい大切な要素だ。

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Fn Keys の動作:Ready for Netbook!

ほとんどの Fn Keys が問題なく動作。Lubuntu は Netbook 対応 Distro と言える。軽量が売りの Distro は、得てしてリソース確保と機能削減を天秤にかけるが Lubuntu はこのバランスが抜群だ。使用不可なボタンは、他の Ubuntu 派生と変わらず Windows 専用アプリ対応の Super Hybrid Engine 切り替え (Fn+Space) と Task Manager (Fn+F4) 加えて、ディスプレイ切り替えが使用不可という部分は Xubuntu と異なる。

輝度と音量:使用可

輝度調整については Xubuntu と同じく OSD 表示付きで完璧に使用可能。Volume 上下とミュートについては OSD 表示なしだが使用可能。

ディスプレイ切り替え:使用不可

Fn Key による自動切り替えが不可能なので、外部ディスプレイに切り替える場合は逐次 Preferences > Monitor Settings から手動設定する。これ自体は大した手間ではないが、外部から内部にディスプレイを戻す際、予め Monitor Settings を 1024×600 に切り替えておかないと Task Bar が画面外に消えてしまうという面倒がある。Fn Key が使える他の Ubuntu 派生ではディスプレイ切り替えボタンで対処可能だが Lubuntu では外部ディスプレイ再接続の必要性が生じる。Task Bar の上方配置が単純な防止策だが、予備知識があれば Alt+F2 から何がしかのコマンドを打って対応することも出来るだろう。

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Chromium 択一

Lubuntu ではブラウザに Chromium が選択されている。Chromium は De Facto と呼べる性能を持ちながらも「単純構成を保ち」リソース効率が抜群。この安定感は最盛期の IE を想起させる。軽量を謳う Distro にも最適だ。Resource hog との批判も遠い過去。Android との連携も取れるし Laptop なら Chromium 択一。

優れたリソース効率

Gentoo amd64/KDE 4.8.5 上で代表的な4つのブラウザの CPU, RAM 消費を調べた。表示したページは Gentoo 公式サイト。Firefox は Safe mode で起動し Chromium はすべての Extensions を無効化して起動した。なお、非 OSS である Opera のみ自機で Compile したバイナリではないので、その分のハンデがある。Firefox と Chromium を比較すると CPU パワー消費量の圧倒的な差に驚く。Single Tab であれば Chromium はかなり非力な Netbook でも軽快な動作が期待出来る。

ps aux -u kazuhiro | sort -rk 3 | head -8

%CPU	%MEM	COMMAND
7.3	1.2	firefox 16.0.2 --safe-mode
5.5	2.2	opera 12.02
4.8	1.0	konqueror 4.8.5
3.9	1.2	chromium-browser Version 22.0.1229.94 (161065)

無駄な装飾や Effects の排除

1024×600 など縦に狭い画面では Dead Space でしかないタイトルバーが疎ましい。これを排除した Chromium は競合ブラウザに比べ、ページ表示領域が広い。Bookmarks Bar (Ctrl+Shift+B) を隠せば、大袈裟じゃなく「劇的なまでの」広さが手に入る。また、キーボード操作主体ゆえに、僕が最大のボトルネックだと考えている人的作業(いかにブラウザの描画が速くとも、使う人間の処理が追いつかなければ何の意味もない)の速度上昇も見込める。さらにリソース消費量が証明するように、根本的なレスポンスが非常に良い。これらの要素が組み合わされば、総合的な速度上昇は必然。

消去法的な Chromium のシェア増加も有り得る

Opera, Firefox は Extensible という革新的なコンセプトを放棄してしまった。Extension で充分なはずの演出効果を、やけくそ気味に Built-in している。タブをサムネイル画像で表示するとか、画面いっぱいに並べるとか、ブラウザの背景に壁紙を貼り付けるとか…2011年辺りから Opera, Firefox は派手な演出面の話題で「実用面での技術革新が停滞している事実からユーザーの目を意図的に逸らしている」のかも知れない。

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Installation 直後の作業

Installation 直後、僕はまず不要なパッケージの削除を行う。「一度も触ることないソフトをアップデートする」ために時間と電力が浪費されるのは耐え難い。Lubuntu はシンプル構成なので追加・削除すべきソフトが少なく、手間のかからない点が非常に良い。

Touchpad の設定:Synclient

僕にとって Netbook 最大のストレスは Touchpad の誤クリック。Lubuntu では CLI ツール Synclient から設定可能だ。僕は以下の2行を ~/.profile に追記してログイン時から Touchpad のクリックを禁止している。Synclient は手軽で Laptop に最適。Aptosid を使っていた時期に知っておくべきだった!

synclient FingerLow=0
synclient FingerHigh=0
参照:Lubuntu Screencast: Configure Touchpad | lubuntu

共有ディレクトリのブラウズ:Gigolo

Lubuntu から共有をブラウズするには Gigolo 使うと良い。Gigolo は Xfce Goodies のひとつだが、公式サイトに明記されているように完全な Xfce 依存ではないので気軽に導入出来る。Xfce 環境では、軽量を保つため Thunar の Network 機能を封印して Gigolo と作業を分割しているユーザーも多いだろう。

Restricted Extras の導入

Flash Player や Arial, Times New Roman など Microsoft のウェブ用 Core fonts そして音楽・動画 Codecs を含む Meta パッケージ。

sudo apt-get install lubuntu-restricted-extras

音楽再生:cmus の導入

僕が愛用している音楽プレイヤーは cmus なのだが、初期状態の Lubuntu 12.10 では、なぜか自分が audio グループに入っておらず、おまけに ~/.cmus も実行及び書き込み不能で作成されるため、導入直後は楽曲再生が不可能。軽いバグといった感じ。

sudo gpasswd -a 自分の名前 audio
chmod 755 ~/.cmus

日本語入力の導入

僕が EeePC 1015PD で行うのは簡単なテキスト編集とブラウジングだけ。Terminal, Leafpad, Chromium で日本語入力が行えれば問題ないので mozc と ibus-gtk だけ apt-get する。それと僕には「VL ゴシック」も必要。なぜか同時導入される ibus-pinyin 関連の削除は忘れずに。

sudo apt-get install ibus-mozc ibus-gtk ttf-vlgothic
sudo apt-get purge ibus-pinyin*

Vim と Mutt の導入

Ubuntu 派生には vim の簡易版 vim-tiny(参考:What features does vim-tiny have? – Ask Ubuntu)が初期導入されおり vi と打つとこれが起動してしまう。通常版との入れ替え必須。Mutt については Debian ならではの便利パッケージ Mutt-patched を選べば、最初から Sidebar 付き。

sudo apt-get purge vim-tiny
sudo apt-get install vim mutt-patched
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Ubuntu Family の独自ツール

Lubuntu にも Ubuntu Family を象徴する Software Center, Update Manager が搭載されている。僕はどちらも利用しないので削除。GDebi は .deb の GUI Installer であり、これも不要。

sudo apt-get purge lubuntu-software-center update-manager gdebi*

Software Center

Software Center には「起動が憚られるほど挙動が重い」という印象があったが Lubuntu 版は驚くほど軽快で、非力な Eee PC 1015PD でも実用に耐えうる。Terminal と違い User Review の投稿・閲覧や Screen Shots という追加情報が得られるという利点もある。Lubuntu なら Software Center を有効活用出来るので保持すべきかも。

Update Manager

僕は apt-get update を任意で行う派なので Updater の常駐も好まない。そもそも Updater というものは Windows に代表される完全自動型でないと意味を成さないケースが多い。Notification Area に更新通知が表示されても「それが何を意味しているのかわからない」ないしは根本的に「アイコンに気が付いていない」というボンヤリしたユーザーがごまんと存在しているからだ。

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