Heijastin

フォルダとディレクトリの違い

パソコンを使っている人で

「フォルダ」と聞いて何かわからないという人は少ないだろう。Linux でも Music, Pictures, Videos などのフォルダが初期状態から用意してある。でも、昔ながらの Linux ユーザーは「フォルダ」のことを「ディレクトリ」という単語で表現することが多々ある。「フォルダ」と「ディレクトリ」って同じものじゃないの?微妙に違うの?初めて Linux を使うユーザーは意外とそこが気になるんじゃないかなと思う。

違いは概念

「フォルダ」は英和辞典に載っている単語そのままの意味で、印刷物などの「ファイル収納」だ。確かに「ドキュメント」「ピクチャ」などは、その通りの使い方をする。「ディレクトリ」は「システム内の場所」と言って良いかと思う。例えば「フォントの入ってるフォルダ」と言っても ~/.fonts と /usr/share/fonts の2つが存在する場合がある。その両者の違いを明確に伝えるには「場所」の概念で話す必要がある。こうした場合はフォルダではなく、ディレクトリと言う方がしっくり来る。

Folder(フォルダ)

Windows や Macintosh では、僕らが現実に使う道具に例えて「フォルダ」と呼んでいる。パソコンに対する「難しそう…」という意識を緩和する意図もあるはずだ。デスクトップ自体が「現実の比喩」であるので「フォルダ」という呼称は直感的で分かりやすい。Linux でも ~/ 配下の Music, Videos などに対しては「フォルダ」の呼称が一般化してきたし、数年前からそういう志向にある。

Directory(ディレクトリ)

先述のようにシステム内の「場所」としての意味合いを必要とするケースでは、意識的に Directory という単語を使うと伝わりやすい。一般ユーザーが直接操作することのない ~/ 配下以外の Directory をフォルダと呼称することはほとんどない。ただ、アイコンセットや各種 UI テーマに対しては「フォルダ」と呼ぶ方が自然だろう。

「フォルダ」と「ディレクトリ」のニュアンスの違いは多少なりとも伝わっただろうか。実用面ではどっちでも良いだろうが、概念の違いを意識してみると、誰かに質問したり、伝えたりする時のコミュニケーションが円滑になる可能性大。