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ThinkPad R31 再生計画

Laptop と呼称するより

「ノートパソコン」と言う方がしっくり来る ThinkPad R31 は、まだ IBM 輝やかりし頃のモデル。2002年発売なので、もう8年前の骨董品だが、美しいスタイルとタイプの快適感は決して色褪せることがない。

経年劣化で廃棄処分もやむなし?

ThinkPad R31 はバッテリー込みで 2.9kg の超重量。現代における "Portable" という範囲からは大きく逸脱している。当時はこれが一般的だったのだが…今となっては厳しい数値だ。さらに、我が家の ThinkPad R31 は重要な機能の一部に致命的な経年劣化が及んでいる。バッテリーが10分しか保たないのだ。悲しいことに、ネットは無線接続でも電源コードは必須、どうあがいても「有線」の呪縛から逃れることは叶わない。

解決策は、当然ながらバッテリーの換装だが、そこに費用をかけるなら、新しい機種への予算に充てるべきだろう。つまり我が家の ThinkPad R31 は家内でさえポータブルが困難なのである。単なる動作の遅い、据え置きパソコンなのだ。Legacy, Low-end, Heavy weight, Wired only と廃棄処分へのお膳立ては整っている。こりゃ普通捨てるわな…

Linux で ThinkPad R31 を現役復帰させるんだ!

円谷プロ「プロレスの星アステカイザー」1976円谷プロ「プロレスの星アステカイザー」1976

しかし、この機種には思い入れがある。可能なだけ現役稼働させたいのだ。思案の末に決定した ThinkPad R31 に対するリサイクルの方向性を明記する。

  • OS は軽量 Linux Distribution にする:現代 Distro の推奨環境から程低いスペックなので、軽量 Distro を選ばないと動作しないはず。
  • Pre-install の WinXP は抹消:このスペックでは Windows XP SP3 をまともに動作させられない(推奨環境が聞いて呆れる!)F11キーを使っても地獄に舞い戻るだけだ。
  • 追加装備の買い足しはしない:流通・在庫の激減した旧世代パーツは最新パーツより高くつくこともある。これに費用をかけるくらいなら、もう少しマシなノートが買える。

ということで HDD を完全フォーマットし Windows マシンから Linux マシンへと再生させる。まったくもって妥当な判断だろう。

いわば、強化改造を施され復活する「サイボーグ格闘士」打倒アステカイザー!なのである(当然 DVD-Box 購入済み)。強化後も外見に大差がない辺り、あながち悪い例えでもないだろう。そう言えば、銀色の XP ステッカーも剥がさないとな。

OS には Ubuntu ベースの日本産 Ecolinux を選択

続いては Distro 選別。理想は Linux Mint だが ThinkPad R31 ではあまりに非現実的な選択。かと言って Puppy Linux を選ぶほど制限された環境でもない。そこで目に止まったのが Ecolinux だ。この Distro を選んだ理由は以下。

  • デバイス対応への期待:日本産なので Ubuntu がフォローしていない日本固有のデバイスドライバが補完されているのでは?と予想。逆を言えば、そうでないと選ぶ理由がない。そもそも Ubuntu ベースなのでデバイス対応への不安が薄い。ちなみに Fedora Live CD は ThinkPad R31 では動作不能だった。Boot 後にフリーズ、画面が延々とフラッシュし続けてしまう。
  • 規定デスクトップが LXDE なので貧弱な CPU でも操作が快適:事実 LXDE 環境は Mobile Celeron 1.06GHz という厳しい性能の CPU でも軽快動作。ただ、いくら OS が快適だろうが ThinkPad R31 本体が 2.9kg(バッテリー込み)という「重さ」は付いて回る。

ThinkPad R31 に Linux を導入する前に

EcoLinuxEcoLinux

こうした旧機種で Linux 環境を楽しむのなら HDD の完全フォーマットは必須条件。フォーマット形式は事実上の標準と言える ext4 が望ましい。Windows XP に未練があるなら Linux 導入は辞退する方が賢明だろう。その理由と根拠は以下に述べる通り。

Windows XP 上からインストールしても Boot 不可能

Windows XP で Live CD から Wubi でインストールを開始する場合、インストールは完了出来る。再起動後にもしっかり OS 選択メニューが現れる。しかし、起動しない。fd0 についてのエラーと missing mbr-helper という2行が表示されて終わりである。

フリーズだと判断するにはまだ早い!インストールは3時間後に始まる。

ThinkPad R31 に Distro を導入、それは即ち忍耐力との勝負である。以下は俺の実体験に基づくリアルな所要インストール時間である。

  1. Live CD の起動まで約 120 mins. 待機
  2. Install 開始→言語選択→タイムゾーン→キーボード選択後約 180 mins.待機
  3. Insatll 終了まで約 60 mins.

信じられないだろうが、都合 360 mins. (6 hours) を要するのである。俺の場合 02. の時点でフリーズだと思い込み、何度もインストールを停止してしまった経験がある。常識人が3時間近くも動作の止まっているパソコンを見たら、フリーズしていると判断するのは至極当然だろう。しかし ThinkPad R31 を現代のルールに当て嵌めて考えてはいけなかった。キーボード選択後の約3時間を乗り切れば、最新の Ubuntu だろうが Mint だろうが導入は可能なのである。Live CD を開始したら2時間放置、インストールを開始したらキーボード選択後3時間放置。これだけは心に留めておいて欲しい。どれだけ動かなくても、最後まで諦めてはいけない!

キーボード選択後約 180 mins. 待たされる理由

キーボード選択の次の項目は「パーティション選択」つまり HDD に関わる操作だ。ThinkPad R31 は Windows XP プリインストールであり、リカバリ領域も保有している。つまり HDD には NTFS とリカバリ領域 FAT32 が混在している状態だ。俺は一度、手持ちの Windows 2000 ですべて NTFS でフォーマットしたのだが… Ubuntu 系統の Live CD では恐らく GParted を利用しており、こいつが NTFS の HDD を審査するのに3時間かかるのである。その根拠として:2010/09/09 16:10 現在、俺は Ecolinux 導入済み(HDD は Ext4)の ThinkPad R31 の OS 再導入に踏み切り、Linux Mint をインストールしているのだが、今まで3時間かかったパーティション項目到達まで、わずか30秒しかかからなかった。という事実がある。

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