Heijastin

Mageia 2 Review

2012/05/22 に待望の Mageia 2 配布開始!

遅ればせながら実機二号に一発導入、かなりの進化を体験中。KDE 4.8.2 搭載で操作性がさらに向上し、独自テーマによる外観の美しさと安定性にも磨きがかかっている。また、各種パッケージが丁寧に細分化されているため取捨選択の幅が広く、過不足ないシステムを手軽に構成出来る。主役にふさわしい抜群の完成度だ。

注目度急上昇!デビューからわずか1年でメジャー Distro に

Mageia 2 sur Phenom II X4 955
Mageia 2 sur Phenom II X4 955

Mageia 2 リリースの翌日には Linux Mint 13 がリリースされた。奇しくも、両者は共に Community 主導による開発、そして「格好良さ」と「お手軽操作」という特徴を持っている。しかし、その文化様式は好対照だ。RPM と APT によるパッケージ管理方法の違い、デスクトップ環境における KDE と Gnome の違い。両極とも言える Mageia と Linux Mint をライバル同士と見るのも面白い。DistroWatch.com において Mageia は現在5位にランクイン。Euro/KDE 勢、期待の Disro はまだまだ進化を止めそうにない。Linux Mint を追い越す日も遠くはないぞ。

優れた国際化対応で誰にでも優しい

Mageia を初めてインストールする際のアプリケーション選択項目では、日本語入力の導入・設定が可能だ。今回より ibus-mozc を正式にサポート。初回起動時からいきなり日本語が打てる、という感動を味わえる。多様なルーツが混在するフランスでは、僕らアジア人への配慮も基本中の基本なのだ。

Mageia 2 の完成度は高い

フランスは僕の第二の故郷。なので多少の贔屓目もあるけど Mageia は Linux Mint に勝るとも劣らない高い完成度を持っていると感じる。二号機では半年ほど Arch Linux を使っていたのだが Mageia 2 に切り替えたことで、やっと納得のゆく環境が整った気分。RPM 系を実機に導入するのは実に4年ぶり。かなり使い方を忘れているのだが Mageia は簡単操作なので、僕でも困ることはない。

ばっちり整備された KDE 4.8.2 環境

KDE 4.8 は Feature Rich の代名詞。Mageia のように、しっかりとメンテされた KDE 環境なら安定性も抜群。KDE 環境を選ぶなら、やはり KDE に注力している Distro を使うことだ。パッケージが細分化されている Megeia なら Akonadi を削除することも可能だし、各 Plasma Widgets を個別に追加・削除が可能。Kwrite 抜きで Kate だけをインストールすることも出来る。Konqueror に至っては最初から入っていない。自分好みの KDE 環境が整えられるのだ。

Unity Launcher の進化形とも言える Icon Tasks

Mageia 2 の Plasma Workspace パネルには Icon Tasks が標準採用されている。Icon Tasks は、いわば Unity Launcher の進化形。なんと言っても Unity の欠点である Launcher クリックによるアプリ最小化が可能なので、操作に「一貫性」がある。また Popup Preview で使用ファイルの履歴を表示したり、音楽プレイヤーの操作も可能。起動中アプリの明示方法も、枠線・矢印などから選択出来る。Dock 機能を持ちながら Windows 7 タスクバーの良いとこ取りを実現。画面が狭い Laptop 系だと、なおさら便利だろう。僕は Eee PC 1015PD で使っている Aptosid Ponos KDE にも Icon Tasks を導入予定。Gentoo でも kde-base/kdeplasma-addons-4.8* から同梱されるようになったので、早速使ってみている。

Arch Linux 版の KDE そして Chakra との比較

僕は二号機を Arch Linux から Mageia 2 に切り替えたわけだが、流行りの Distro である Arch Linux は Gnome 主体で KDE はおざなりだった印象が強い。パッケージはほとんど Meta 配布で取捨選択の余地がない。KDE に特化したドイツ産の Chakra はカスタム性、安定性ともに Arch 本家の KDE より遥かに高いが、独自 Repository のため、利用可能なパッケージに若干偏りがあり、国際化対応に欠ける。例えば日本語入力では fcitx-mozc しか利用出来ないのだ。僕は RPM よりも pacman の方が使いやすいと感じるのだが Arch と Mageia でパフォーマンスの差はまるで感じない。KDE 派の僕は Mageia に切り替えて大正解だ。

規定壁紙 の Licence 問題

いくら贔屓の Mageia と言えども…な話題。現在 Mageia 2 の規定壁紙として配布されているものは Wallpaper competiton 最優秀作品として入賞したもの。しかし、これは「他人の作品を無断改変」した代物だった。投稿者は「どっかのサイトで見つけた壁紙で、そのサイトの管理人が改変・配布して良いと言ったから」と釈明。他人のふんどしで相撲を取って、横綱にまでなれるとは…

ともかく Mageia 側では事後承諾で原作者の了承を得ることが出来たので Credit を変更し「原作版の壁紙」を改めて配布するという。公式見解はこちら:We are replacing Mageia 2 background image | Mageia Blog (English)

現状における問題点

僕が使っている間に気が付いたところ。一部の Softwares において些細な問題が存在する。

mozc_tool の Menu が呼び出せない

この問題は Bugzilla で報告してみた。Mageia 2 x86_64 版は /usr/lib64 及び /usr/lib という構成。Gentoo だと /usr/lib は /usr/lib64 への Symlink なのだが Mageia のは実体だ。そこら辺に原因があるのでは?と思ったんだが、単純に ln -s では解決しなかったので、現状は Terminal から呼び出すか、自分で .desktop 作るなどで対処するしかない。

  • /usr/lib64/mozc/mozc_tool –mode=config_dialog
  • /usr/lib64/mozc/mozc_tool –mode=dictionary_tool

また Icons も存在していない。これは "mkdir /usr/share/ibus-mozc" して、その配下に任意の画像ファイルを手動追加すれば解決出来る。

公式パッケージ版 Lightning では Google Calendar が利用不可

Mageia 2 公式版の RPM では XML の Address 追加時に違反となる。storage.sdb 削除でも解決しないが Add-ons for Thunderbird から Lightning 1.2.3(Mageia 2 は Thunderbird 10 なので)を落として導入すれば問題はない。

cmus の文字化け

かなり昔の版で存在していた問題。調べていないが Mageia の cmus は古いままかも。

Tags